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09. ページ10

▽▲▽




師範へ




お元気ですか?
……でいいのかなこれって。

こういう文章
書き慣れてないから色々変かも。
見逃せください!!


この遺書を見つけたということは、
たぶん猫が師範の元にいますよね。

その猫はわたしが見つけて、
師範に内緒でこっそり飼っていました。
秘密にしていてごめんなさーい!てへ。




というか何書けばいいかわからん。
そもそも遺したいものとかなかったわ。


──いや。
違います。




……嘘、つきました。
本当は1個だけ、伝えたいことがあって。
















師範のことが、ずっと好きでした。
















この想いは
きっと師範にとっては迷惑だって。
面倒だって、わかっていました。

本当は、これに書くことも迷ってた。
書かない方がいいんじゃないかって。



これで最期なんだから
思いっきり書いちゃえって気持ち。

師範がこれからを歩めるように
後押しする言葉しかだめだって気持ち。

いっそ書いてしまって、わたしを
忘れさせないようにしようって気持ち。



変な感情ばっかり。
師範のせいですよ、ぜんぶ。



中途半端なわたしでごめんなさい。
弱くて覚悟もないわたしでごめんなさい。
……天井に穴空けた日はごめんなさい笑






ちょっとだけ、わたしらしくない
真面目なお話させてください。





幸せになってください。





前に師範は
"僕は幸せになるために生まれてきた"
って言っていましたよね。



でも、わたしは思うんです。
師範にはもっと幸せになってほしい。

鬼なんていない、
日輪刀を手にする必要のない世界で。



優しくて、沢山の命を守る君。
そんな君が傷つく世界が
正直わたしには耐えられない。





それでも、きっと師範は
"僕は幸せだ"って言うんでしょう?


知ってます。わかってます。
これは、ただのわたしの想い(エゴ)










幸せであってください。
生きて、生きて、生きてください。










追伸


ごめんなさい。
もう1つ、嘘をついていました。



「生まれ変わったら猫になりたい」


わたしはよく
こう言っていましたよね。


あれ、嘘です。
猫になるのは第2希望です。
てへぺろ。




本当にもしも生まれ変わったら、
















「また師範を好きになりたい」
















A

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設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎   
作品ジャンル:恋愛
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ララ - 面白かったです。ドキドキホッとしました。 (4月29日 12時) (レス) @page15 id: c53479bd69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:楪 日織 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kasumi88/  
作成日時:2023年3月7日 21時

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