始まる新生活 ページ48
入居？入寮？
よくわかんねぇけど、今日が寮に入る日。
クラスの寮の前に集まって先生から話を聞く。
「とりあえず1年A組。無事にまた集まれて何よりだ」
ねむい…つかれた…休みたいぃ…
カクンッと倒れそうになったところを相澤先生に支えられた。
「爆豪、お前は一足先に部屋に入って寝てろ」
「ご、ごめんなさい…でも大丈夫です…私が言い出したことなので…」
「そうか…限界が来たら言えよ」
「はい…」
この築3日の新しい私達の家は…
ほぼ私の個性で作った…
この寮だけじゃなく他のクラス、ほかの学年、さらにほかの学年の寮まで作った。
私の個性の都合があり、他の人達の個性に対応できる寮を作るのに私の個性が便利だったのはわかる。
分かってんだけど…
3日間ハードすぎやしませんでしたか…？
経営科とか普通科とか3年分をたった3日で作り終えた私を誰か労われや…
「中に入るぞ 元気に行こう」
説明が終わったらしく、気づくと周りの空気がどんよりしてた。
何があったんだよ…
「A、大丈夫か…？」
またもやカクッと落ちそうになったのを今度はクソ髪に支えてもらう。
「うっ、せ…平気だわ…」
パ、シッ、と弱々しく支えられた手を払う。
先生の寮の説明を右から左へ受け流した。
自分が作った寮の説明ほどいらねぇもんはねぇ
一足先に寮に足を踏み入れていた私の部屋は荷解きは終わってる。
その上寮を作るのに貢献したのを含め私の部屋は隣の部屋との壁をとっぱらってみんなの部屋より広くなってる。
ずるいって思うかもしんねーけど、そんぐらい大変だったから許して欲しい…
自室の鍵を開けて、ベッドに倒れ込んだ。
起きたら部屋王なんてものが開催されてるなんて知らずに…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 121人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サワークリーム | 作成日時：2018年5月13日 16時
