ピザお届けにまいりました〜 ページ44
「どーもォ、ピザーラ神野店ですーー」
ドアのノックと共に訛りが酷いセリフが聞こえた。
こいつらピザなんか頼んでやがったのか！？！
SMASSH！！
「もう逃げられんぞ敵連合…何故って！？」
「我々が来た！」
オール…マイト…
ドアというか壁をぶち破って現れたのはNO.1ヒーロー、オールマイトだった。次々と上位のヒーロー達が現れてここを制圧していった。
「少年少女！もう大丈夫だ！」
え…助かった…の！？！
あんなに意気込んだのになんもなしかよ！！
まあ、五体満足で帰れるのはいい事だけど…こんなあっさりいくもんなのか？
オールマイトと死柄木が話し込む。
ありえないほどの迫力にのまれて思わず勝己の後ろに隠れた。
「おまえが！！嫌いだ！！」
「ッ、のうむ、！！」
死柄木が叫んだと同時に脳無が複数体出てきた。さっきエッジショットがワープ野郎のことを気絶させたはず…なんでだよ！！
「お゛!!?」
「あ゛??!」
ほぼ同時。
勝己と私の口からなにかが飛び出す。
ごぽぽと溢れだしてくそれは後に体を包み込んでいった。
かつき…！！
視界が全て暗闇に飲み込まれた
「う゛ぉ゛、くっさぁぁ…」
「ゲッホ、くっせぇぇ…」
「んっだよ、これ…」
臭いし不味い、何だこの不快感をたっぷりよこす液体はァ！！
「悪いね、爆豪兄妹」
「あ！！？」
「は？？！」
視界が開けると、さっきとは別のところにいて目の前には黒い何かをつけたやつがいた
「げぇぇ…」
バシュバシュという気色悪い音と共に先程まで一緒にいた敵連合が現れ始めた
絶体絶命
「やはり…来てるな…」
けたたましい衝撃波と共にオールマイトが目の前の黒マスクを被ったやつに殴り掛かる。
早い…！
NO.1ヒーローの名前は伊達じゃない…！
「オールマイトォ!!!」
一瞬の間にオールマイトが吹き飛ばされる。
あの…オールマイトが…？
「コマ持っていくぞ、死柄木！」
はっと気づくとオールマイトの心配なんてできる余裕がないことに気づいた。
「勝己！背中任せた！」
「てめぇこそ、ヘマすんじゃねぇぞ！」
6対2
正直、相手は慣れてる。それに対してこっちはまだ卵。孵ってすらいないまだ生まれたて。
でもでもそれでも捕まっちゃいけない。
それに勝己だって気づいてる私達がここにいたらオールマイトが戦いにくい。
勝己を連れてここから逃げなきゃいけない
どうにかして、どうやって、どうしたら、
「来い！！」
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作者名：サワークリーム | 作成日時：2018年5月13日 16時
