どうしたらいい？ ページ19
「ハッ…ハッ…」
呼吸がうまくできない
苦しい
嫌だ
誰か…誰か助けて…
「A…？、大丈夫？どうかした？」
「い、ずく…ダメだくんな…ハッ、ウッ…はぁ…」
ズブズブとAが地面に埋まっていく
まるで蟻地獄のようだ
「A！？A落ち着いて！個性が暴走してる！このままじゃA地面に埋まっちゃうよ！」
「ｱ゛ｱ゛ｱ゛ｱ゛ｱ゛！！！！！」
雄叫びともいえる叫び声にズプンっとAが地面の中に沈んでいった。
「ッ…！かっちゃ…！？！？」
刹那、地面が波打つ
まるで波のように
それに拍車をかけるように海の波は激しさを増す、そんな中二人の男が駆けてきた
「チッ…まぁた埋まったんか…クソナード、ここから沈んでったんだな？」
「え、あ、うん、そうだよかっちゃん」
「早く見つけ出してやらねぇと、あいつ結構寂しがり屋だし…」
「デク、てめぇはクラスのヤツら集めて片っ端から地面壊してけ。Aが怪我するとか考えてんじゃねぇぞ。少しでも遅れたらAが死ぬと思え」
ボンボンっと準備運動のような軽い爆発を手のひらで繰り広げながら的確な指示を出す。
「離れてろッ！！！！！最大火力行くぜッ！！オラァア！！！！！」
土埃と同時に大穴が開く。
「宝探しじゃないんだから、かっちゃん…よぉし、負けないぞ！デトロイト・スマッシュ！！」
「ハズレか…」
次々とみんなが大穴を開けていく、そんな大惨事ともいえる光景を眺めている人達がいた。
「敵の個性っつうことを考えないのかあいつらは…」
「まあまあ、そう言わないで…割といい打開策なんじゃないかな！？」
「チッ…私もあっち側が良かった…あの地面治すの私ですよね？あ〜ぁ…ただの後処理係かよ…」
「喋ってないで行くぞ」
「あ〜い…」
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作者名：サワークリーム | 作成日時：2018年5月13日 16時
