サーフィン ページ18
「Tシャツ脱ぐの忘れんなよ」
「おーい！A！俺も！俺もやってみてぇ！」
「うっせ、クソ髪。お前はとりあえず落ち着けや。やりてぇなら勝手にやれ。」
「おう！」
「とりあえずその羽織ってるパーカーは脱げ。」
そう言ってAは着ていたTシャツを脱いだ
「ッ？！これ着てろッ！」
「はぁ！？今Tシャツ脱いだん見えなかったんか！」
「いいから着てろって！(色っぽくて)見てらんねぇんだよ！」
「は……？そ、うかよ…いらね、さっきのTシャツ着るわ…」
「ちょっ、A！どこいくんだよ！」
「ついてくんなや！！」
ポロポロと涙が出てくる。
別にあいつんために選んだわけじゃねぇし、自惚れてた自覚もねぇ。
けど、わかんねぇ。
なんで涙が出てくんだ。
パラソルの所まで戻ってきても涙が止まらない
ポロポロポロポロとずっと涙が出てくる。
クソ髪は勝己と一緒に泳いでるみたいだ
「ねぇねぇ、君爆豪Aちゃんだよね？」
「？、誰だテメェ。この状況で話しかけてくるとかいい度胸してんじゃねぇか」
「いやいやこの状況だからでしょ！泣いてる女の子1人にしちゃいけないじゃん？それより僕の事わかんないかなぁ…」
「……て、めぇ…！！」
「あ、思い出してくれたあ？久しぶりだねAちゃん。あの時は楽しかったなぁ。また僕と遊ぼうよ」
「A、知り合いの人？」
「出久…」
「またね、A。」
「二度と現れんな！！！！！」
「A、大丈夫？なんともない？」
「大丈夫、」
思わず涙が引っ込んでしまった。
楽しみにしていたはずの今日が地獄の始まりのように感じた。
何も起きないといいな…
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作者名：サワークリーム | 作成日時：2018年5月13日 16時
