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「剣持離れてってば、苦しい」
剣持「今、離れたら貴方逃げるでしょう。やっと会えたのに...会えて謝れたのに...やっと会えて貴方に気持ちを伝えられたのに」
何それ、意味わかんない。なんで今更....
「わ、わかったから逃げない、逃げないから離れて」
剣持「んふふっ、篠原さん顔真っ赤で可愛い。こんなにも可愛いのに元彼は馬鹿ですね。勿体ない....」
「あんた本当に剣持？」
剣持「剣持刀也ですよ、貴方のことが好き」
「ｯ/////」
剣持「ねぇ...篠原さん」
「な、なに？」
剣持「元彼には、自分の元の姿見せたんですか？」
「ま、まぁ...見たいって言われたから見せたけど」
剣持「俺にも見せて？篠原さんの元の姿」
私たち種族は、人にあまり姿を見せない。と言うよりも心に決めた人にしか本当の姿を見せない。私はもう剣持を好きじゃない....
「本当の姿は、心に決めた人にしか見せちゃダメって掟だから。」
剣持「....」
「剣持？」
剣持「僕が本当の姿見せたら、見せてくれますか？」
「いや、私の話聞いてた？私達種族は、心に決めた人にしか本当の姿を見せないって」
剣持「貴方が俺を好きじゃなくても、俺は貴方が好き。貴方の全てを愛したい。貴方の全てを貴方の全部を俺だけのものにしたい。お願い...貴方の本当の姿俺にも見せて？」
そう言うと、剣持は姿を変えた。その姿はどこが懐かしい姿をしていた。
私この狼知ってる....昔助けた事がある狼だ
「な、何で...剣持が」
剣持「この姿見覚えあるでしょう？昔貴方が助けてくれたのは、僕の両親です。」
「は、？何言って....意味わかんない」
剣持「ほら、僕は本当の姿に戻りましたよ」
「っ、わかった。見せる」
私は首に付けている鈴のネックレスを鳴らし元の姿に戻った。
私の本当の姿は化け猫(猫又)だ。
剣持「猫又...貴方らしい」
「もういいでしょう戻っても」
剣持「ねぇ...種族を超えた一夜を過してみませんか？」
そういう剣持は、完全に獲物を狩る獣の眼をしていた。
種族を超えた一夜....
「馬鹿なこと言うのやめて.....」
剣持「....まぁ、今はこれで我慢します」
そう言って剣持は、私の首に噛み付いてきた。
肉が避けるようなそんな感覚...やばい食われる
そう思うと自然と涙が出てきた
剣持「！！す、すいません。何やってんだろう僕..泣かせるつもりなんてなかったんです...本当にごめんなさい」
続く (更新停止中)
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作者名：7496 | 作成日時：2023年9月7日 8時
