はち ページ8
「いただきます。」
em「いただきます。」
いたってシンプルな朝食。
だけど結構好き。
特にこの目玉焼きとかきれい。
俺の友だちに卵を調理するに当たって毎回無残な姿にしとるやつがおるからな。見習ってほしいわ。
特に会話することもなく、もくもくと食べている。
俺は昨晩の彼女の会話を思い出していた。
確か、なんかめっちゃびっくりするようなことを言われた気がする……。
なんだっけ。
酒が入っていたからか、思い出すことができない。
歳のせいもあるのか？
いや、まだ若いから。誰やハゲっつったの。
それと。
去年も大事なこと？ を言われた気がする。
帰り際に、
「もし……なら〜する。」
って。
if文やないか。
一人でボケとツッコミをした、脳内で。
何してんだ俺。
色々考えているうちに食べ終えた。
em「ごちそうさまでした。美味しかったです。」
「本当？ 良かった。」
Aさんは嬉しそうにそう言った。
後片付けをして、長居しては悪いからと帰ろうとしたとき、Aさんが
「ねぇ、このあと暇？ せっかくだからこのあとどこか行かない？」
と提案した。
特にこの後予定はなかったし、Aさんが誘ってくれたんだから行くほかないだろう。
em「はい。予定もないですし、大丈夫ですよ。」
「やった。じゃあ、何処に行こうか。」
em「Aさんの行きたいところに着いていきます。」
「わかった。色々行きたい場所あるから着いてきて。……あ、服どうしよう。」
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作者名：ぐりんてぃ | 作成日時：2021年12月24日 20時
