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ろく ページ6
でも、と考え直す。
もし、自分がこのまま家に帰ろう！ と思ったとしても途中でぶっ倒れるかもしれない。
このから自分の家は徒歩で40分くらい。駅に乗ると乗り継ぎ有りで5分くらいか。
まぁやっぱり駅に行くまでには少し歩く。着いてからもやっぱり少し歩く。それに、自分の家方面の電車は少し時間がある。
酔いと眠気がある状態で真っ暗闇を歩くとどうなる？
途中で力尽きる。
仕方ない……これは、諦めるか。
……というのは建前で、本当は寒いから外に出たくないだけだった。
それと少し____いや、これはやめておこう。
em「すみません、今夜は止めてください。床で寝ますので。」
寝ている彼女にそうお願いすると「うん」と頷いた気がするので泊めさせてもらうことにした。
テーブルの上を片付け端に置き、適当に身支度を済ますと、もう一枚あったブランケットを持って床に寝転がった。
カーペットも敷いてあるし、床暖もついている。
凍え死にはしないだろう。帰り道で倒れてそのまま死ぬよりマシやな。
「寝よ」と呟き、瞼を閉じた。
* *
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作者名：ぐりんてぃ | 作成日時：2021年12月24日 20時
