小瀧に嫌いなんて言わせない。

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「なんできたん…！」


藤井「俺、また帰らなアカンやん」



「ええよ、別に」



小瀧「帰れ帰れ、あほ」



小瀧のすねをける。

偉そうにのっぽとかよく言えた。





藤井「じゃ、また明日なA」


「え、藤井くん…！！」





帰ってしまう藤井くん。


帰ってくというより、お店に入っていって。





「あーあ、行ってもうた」



小瀧「あいつと別れろ」



「…は、」




小瀧「付き合ってるんやろ？別れろ」


「なんで、」





小瀧「ええから」






小瀧はだんだん不機嫌になってく。

わたしも全く意味が分からない。






「意味わからへん！そんなよく分かんない小瀧の言う通りにはできひん…！！！」




大声で叫んでしまって。

こんなこと言うつもりじゃなった。




また喧嘩になってしまうのかなぁとか思ってたけど、









小瀧「おれはっ、お前やないとアカンの！」




少し顔を赤くした小瀧。

わたしの目を見つめてそう言った。




生意気で、でも寂しさがあって。

心にぐっと刺さる言葉。





一歩わたしに近づいた小瀧。

なんだか泣きそうなわたしの顔を見つめる。





わたしのなびく髪を耳にかけると、そのまま髪をなぞって。





小瀧「…お前しかいらん」

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