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焦った重岡がわたしの肩を叩いて、わたしは我に返った。
謝ろうと口開くと「なんやねん」とあきれた顔の彼は。
『 おれ、あんたのこと知らないんやけど 』
ってぼそっと呟く。
見た目によらず、意外とひんやりとした冷たい言葉に言葉を失った。
消える声で、すみませんと言うと、不機嫌そうに店の奥に戻る彼。
すぐに重岡が、「アホかお前」って今度は、わたしの頭を叩いた。
「 だって、 」
目の前にしたら、溢れてきてしまった好き。
加速して、勝手にこぼれて、
止められなかったのだもの。
でも絶対ふざけたと、からかったと思われてしまった。
呆れられてしまった。
重岡「 注文してへんしね。…すんませーん 」
「あほやな」とわたしの方は見ずに呟いて、手をかわいく動かす重岡。
店の奥から彼の声と、聞き慣れたような声がひびいてくる。
「 小瀧くんいってや 」
『 や、お前いって 』
「 しゃあないな 」
『 あざっす 』
そんな会話の末、こちらにお待たせしましたって走ってきたのは、見慣れた少女。
「 え、…ゆっちゃん、!
ゆに子「え、しげおかくんっ!?へ!なんで、えっ?」
それは、同じクラスの木下ゆに子ちゃんだった。
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楓花(プロフ) - かっぱさん» かっぱちゃん!(笑)ありがとう!告白しました。重岡切ないです。これからもよろしくねっ、(笑) (2017年2月24日 0時) (レス) id: 3e07948000 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱ - とうとう告白したねっ!毎日楽しみにしてるからこれからも頑張って。しげほんとに切なすぎてやばいよ、(泣) (2017年2月24日 0時) (レス) id: d7d81d2943 (このIDを非表示/違反報告)
楓花(プロフ) - りんすけ.さん» ありがとうございます。どこまでも切ない重岡くんですが、そこに注目してくださり嬉しいです。更新頑張りますね。 (2017年2月23日 19時) (レス) id: 3e07948000 (このIDを非表示/違反報告)
りんすけ.(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます。しげちゃんが積極的ですね……次の更新楽しみにしてます('・エ・`) (2017年2月23日 18時) (レス) id: f5785759a1 (このIDを非表示/違反報告)
楓花(プロフ) - こためるこさん» 泣きすぎや、(笑) (2017年2月21日 20時) (レス) id: 3e07948000 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふーのん | 作成日時:2017年1月30日 22時