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たしか、彼の高校はこの近く。
たぶん同い年で、カフェに向かってる目的はたぶんバイト。
重岡「 それしか知らんのか 」
「 知らない 」
もう一度彼に目を向けると、自転車を止めて、小走りで店の中へ入っていった。
そのとき彼が振り返って、見えた顔。
何度見ても胸が高鳴って仕方がない。
重岡「 へぇー、あーいうんがタイプなんかぁ 」
「 重岡よりは、かっこよくない？ 」
そう笑いかければ、最近切った前髪揺らして。
重岡「 なんやそれあほ 」
って笑った。
それから重岡は、焼き付けるように彼の姿を目で追ってから、「帰るで」ってえくぼ見せる。
重岡「 あつない？ 」
「 汗かきすぎやって、 」
重岡「 今年こそはさ、あれ交換せぇへん？ 」
「 シーブリーズ？ 」
そう言うと、うんって小さく頷く重岡は、腕で汗をぬぐってから顔を伏せた。
「 どないしようかな 」
重岡「 ええやん、友達の証で 」
お前に友達俺しかおらんやん、なんてケラケラ笑う重岡に、わかったわかったって言って。
わたしは電信柱に背を向けた。重岡の背中についていく。
重岡「 告白は？ 」
「 …せえへんわ 」
重岡「 ええの？ 」
「 っていうかわたし、
いつか声聞けたらええな、話せたらええな、くらいやし 」
別に付き合いたいなんて思ってない。
大好きだけど、仲良くなりたいけど、遠くから見てるだけでいい。
わたしがそう小さく呟いたとき、重岡がくるっと振り返って。
わたしの肩を掴んで、揺らした。
重岡「 あかんあかん。ダメやでそんなん！ 」
自分のことのように焦ったような顔して、そして今度は、わたしの手首をぎゅっと掴んだ。
重岡「 あそこ、バイトしにいくで 」
「 は？なんでっ 」
重岡「 名前もわからへんままやで？ 」
そのよくわからない重岡のやる気に呑まれるように、引かれる彼の熱い手に渋々ついていった。
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楓花(プロフ) - かっぱさん» かっぱちゃん！(笑)ありがとう！告白しました。重岡切ないです。これからもよろしくねっ、(笑) (2017年2月24日 0時) (
レス) id: 3e07948000 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱ - とうとう告白したねっ！毎日楽しみにしてるからこれからも頑張って。しげほんとに切なすぎてやばいよ、(泣) (2017年2月24日 0時) (レス) id: d7d81d2943 (このIDを非表示/違反報告)
楓花(プロフ) - りんすけ.さん» ありがとうございます。どこまでも切ない重岡くんですが、そこに注目してくださり嬉しいです。更新頑張りますね。 (2017年2月23日 19時) (レス) id: 3e07948000 (このIDを非表示/違反報告)
りんすけ.(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます。しげちゃんが積極的ですね……次の更新楽しみにしてます('･ｴ･`) (2017年2月23日 18時) (レス) id: f5785759a1 (このIDを非表示/違反報告)
楓花(プロフ) - こためるこさん» 泣きすぎや、(笑) (2017年2月21日 20時) (レス) id: 3e07948000 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふーのん | 作成日時：2017年1月30日 22時
