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ゆに子「 小瀧くんか、…ええんちゃう? 」
重岡「 俺は、そうとは思わへんけどな 」
つまらなそうに一人、頭で腕を組み歩く重岡。
「応援してよ」って言っても、言葉を濁すだけで。
なんなの、もう。
ゆに子「 小瀧くん、ここの高校の二年なんやで 」
ゆっちゃんがそう指さした校舎。
やっぱり同い年だったんだ。
ゆに子「 週7くらいでバイトしてん。働きもんやろ 」
重岡「 へーん 」
重岡はさらにつまんなそうな顔して、変な相づちをうった。
「 なにそれ、 」
まだ高校生が屯してる高校を通り過ぎる。
小瀧くんを探してるばかな自分がいた。
ゆに子「 ええこと思い付いたんやけどさ、Aうちでバイトせん?
この前な同じシフトの子が一人やめてもうてん。言うたら働けるかもしれんで 」
「 …え? 」
重岡につられて、カフェにいった理由を思い出した。
恋をこのまま、恋のままで終わらせたくない。
もっと、もっと、近づきたい。
憧れだけじゃ嫌だから。
重岡「ええやん、木下に頼んでもらえば」
さっきまで乗り気じゃなかった重岡まで、そんなことを言い出すから。
「 ありがとうっ 」
わたしのこと応援してくれてるんだなって思うと、なんだか鼻の奥がツンとする。
「 重岡は? 」
重岡「 おれぇ? 」
嫌な顔した重岡に、「重岡がいた方が楽しい」なんて冗談言うと、
ゆっちゃんの視線を受けるなか、わたしにうざったらしい笑顔見せて。
重岡「 お前だけやったら、心配やからやったる 」
ゆに子「 ほんま?ありがとう 」
重岡「 なんで木下が喜ぶん 」
そんなゆっちゃんは、重岡のこと本当に好きなんだなぁって。
重岡「 木下、頼むで? 」
そうにかっと笑う重岡も、きっとゆっちゃんが好きなんだ。
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楓花(プロフ) - かっぱさん» かっぱちゃん!(笑)ありがとう!告白しました。重岡切ないです。これからもよろしくねっ、(笑) (2017年2月24日 0時) (レス) id: 3e07948000 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱ - とうとう告白したねっ!毎日楽しみにしてるからこれからも頑張って。しげほんとに切なすぎてやばいよ、(泣) (2017年2月24日 0時) (レス) id: d7d81d2943 (このIDを非表示/違反報告)
楓花(プロフ) - りんすけ.さん» ありがとうございます。どこまでも切ない重岡くんですが、そこに注目してくださり嬉しいです。更新頑張りますね。 (2017年2月23日 19時) (レス) id: 3e07948000 (このIDを非表示/違反報告)
りんすけ.(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます。しげちゃんが積極的ですね……次の更新楽しみにしてます('・エ・`) (2017年2月23日 18時) (レス) id: f5785759a1 (このIDを非表示/違反報告)
楓花(プロフ) - こためるこさん» 泣きすぎや、(笑) (2017年2月21日 20時) (レス) id: 3e07948000 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふーのん | 作成日時:2017年1月30日 22時