小瀧が好き。

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Aが帰ろうって誘ってきたのになんなんもう！

すぐふてくされるんやからあいつはぁ。




夏海「重岡くんに神山くんにねぇ、イケメンばっか」


「せやろ」




夏海「藤井くんも仲間にいれてあげたらええのに」




藤井。

あいつはなんか受付へん。




夏海「小瀧くん、うちと付き合わへん？」



「うー、はいはい」




夏海「その返事やや！」



「うんうん」




夏海「怒るで？」



「どーぞ」





ひとりで喋る夏海に笑ってまう。





夏海「あ！小瀧くん笑ってくれた！遊びいこ」


「なんでやねん」




夏海「せっかく距離縮められたと思ってたんに」




そのとき夏海の真後ろに、嫌なブロロっていう音。


こいつがうろちょろするから歩いてるのは白線通り越した道路。




「あぶないっ」




夏海の手を引いて引き寄せれば、おれのバランスが崩れて、足がもつれた。


背中に大きな衝撃を食らうと、視界が回って。

世界が大きく反転、回転。




気づけばコンクリートの上だった。




うっすらとした意識の中、「小瀧っ」って泣き叫ぶような大好きなAの声が耳の奥まで響いてきた。

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