【d!】小悪魔の好き嫌い【WT】 (ページ12)

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4.嫌なヤツページ12

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朝に約束した通り、みんなとゲームをするために放課後真っ直ぐ家に帰る。

しかし、家には誰もおらず、部屋の中は静まり返っていた。

まあ、こういう時は大体皆で夕飯の買い出しに行っているのでしばらくは帰って来ない。よって私はやりたい放題出来るのだ。

手洗いを済ませ、自室にカバンを放り投げると、私は一直線にNakamuの部屋に向かった。PCが立ち上がってるのを見てしまったからね、やっぱ気になるじゃん。

こっそり部屋に入ってモニターを覗き込むと、誰かとビデオ通話をしているみたいだった。ゲームとかそういうサイトとかじゃないのかよと少し落胆したがビデオ通話もそれはそれで面白そうだ。
てか相手を放置して買い物行くとかヤバすぎる。

誰と通話してんのかなと興味本位で観察してみると、相手も同い年くらいの茶髪に緑色の瞳の男の子だった。

なんかこの人今日会った人に似ている気がする...

確か名前は鳥井...希.....

.

というかまんま鳥井希だった。

『うえぇえ！？なんで！？』

「びっくりした...え女？？」

スピーカーから鳥井の驚く声が聞こえる。
いやNakamuミュートしてないんかい。

彼は訝しげに画面を覗き込む。

数秒して、ようやく私が誰か気づいたのか、彼は｢あーーー！！！｣と大声を出していた。

「お前、今朝シャオロンに言い寄ってた女...！！｣

『違う！シャオロン君に話しかけられた女！！』

「は？お前が話しかけてたんやろ？。」

『違うって！なんも知らないのにうるさいな！！』

「お前がうるさいわ、てか、お前、Nakamuさんにまで言い寄っとんのか。」

『はぁ？だーかーらー！！』

この人の思い込みが激しすぎて、全くもって話が通じない。そもそも彼とは今日以外1回も話したことがないのに、ここまで突っかかられる意味がわからない。

『Nakamuとは幼なじみなの！！幼なじみ！！』

「幼なじみ...？」

『そう！言い寄るとかそういう話じゃなくて単純に幼なじみでよく遊ぶ間柄なの！！』

「...ふーん。｣

『何その納得してなさそうな言い方』

「いやだって、ビ○チであることに変わりはないやん。」

『びッッ.....！？』

ああああああああああああああもう！！！！！

何度言えばわかるんだコイツは、耳ついてんのか。

それとも私をビ○チなアイドルみたいな、如何にも男が好きそうなキャラ設定に無理矢理はめ込まないと気が済まないのか。

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