任侠には興味なし【d!】 (ページ49)

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あれから1週間後。

私は仕事の報告でコネシマさんの元を訪れた。
そこには頬に手当をされたショッピ君もいた。

『お疲れ様です。コネシマさん。...結局【Daydream】は潰れたんですか。』

「潰れたで。でも、お前が助けたいって言ってたツバキ？そいつはウチの店に移籍出来たみたいやぞ。」

『はあ...よかった。』

ツバキさんの話を聞いて一安心する。

「そう言えばショッピ、お前その怪我は大丈夫なんか？」

「大丈夫っすよ。すぐ治りますって」

ショッピ君はコネシマさんにフッと笑いかける。
それを見て「よかったな」と思いつつ、邪魔をしないように部屋を後にした。

廊下を歩いていると「Aさん！」と声がかかる。
振り向くとショッピ君が追いかけてきていた。

『あ、ショッピ君』

「Aさん。あなたのおかげで完済出来ました。本当にありがとうございます。」

『...！！良かったね！』

「はい！」

彼があまりに綺麗に笑うので、その嬉しさが伝わってきて私も自然と笑顔になった。

「それで...あの...俺、」

『ん？何...？』

「今回のことで色々やってる内に、Aさんのこと結構本気で好きになりました。」

『...え...！？』

「Aさんが俺の事そういう目で見てないのは知ってます。でも、好きでいさせてください。」

断る理由もないので私はこくりと頷く。

ショッピ君はそれを見て、ホッとしたような顔をしながら来た道を戻って行った。

とりあえず、皆が幸せそうにしてるならそれでいいか。

仁侠とか正直どうでもいい。

ただ、私のファミリーがこれからも幸せであれば良いだけなのだ。

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