【d!】色は思案の外【zm】 (ページ17)

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15 終わりページ17

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『ッだ！！！ねえ、ゾム！！痛いって！そんな強く握らないで！！！』

「.......。」

完全に終わった。
無言で私の手をへし折らんばかりに握る彼の顔は怒りに満ちている。それは以前のように笑みに隠されているわけでもなく、純粋な怒り。

それは痛みとしてひしひしと伝わってくる。

ああ、私はこのままどうなってしまうのだろうか。永遠に光の刺さぬ独房で過ごすのか、あるいは動かない方が扱いやすいと殺されてしまうのだろうか。

とりあえず、今の私が非常にマズい状態なのはわかった。

部屋に着くなり彼のベッドに思い切り押し倒される。荒々しく体を打ち付けた私の体は悲鳴をあげる。

こういう時に限って手は彼と手錠で繋がれ逃げる僅かな可能性も打ち砕いてしまうのだ。

ゾムは一言も発さず私の首に手をかける。そしてそのままきつく締め上げた。

『かはッ......ゾ.....む...やめ、て...........！』

「ッ.....！！」

1秒、2秒、3秒...と、無限を彷彿とさせる時間が過ぎていく。それと共に私の残された力も奪われていき、締め上げた手の隙間から漏れ出る少しの空気を必死に出し入れしていたのだ、。

それも虚しく限界を迎えそうになり、思い切り口を開けた途端、彼の舌が捩じ込まれる。息すらさせまい、と言わんばかりに快楽で私を押し込めようとするのだ。

『んっ.....は...ぁ.........。』

「........っ...は.....。」

苦しいのと気持ちいので頭が臨界点を迎えそうだ。
このままだと死んでしまう。

『しん...じゃう.........！！』

「なんでやッ.........なんで分かってくれへんの！！？」

突如として、首を絞めていた手は緩まり、力を失ったかのように私の体にもたれかかってくる。

縋るように泣きつく彼は、幼い子そのもの。

私は、彼がここまで弱くなっているのを初めて見た。

「お願いやから.....俺から離れんといて.......。」

『なんで.....なんでよ！！なんでそこまで私に執着するのよ！！！意味わかんない！！！！』

「それはお前が好きだからや！！！！！！！！」

叫びとも言える声で彼は言い放つ。
何度も聞いた言葉だが、今は重さが違う気がするのだ。

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