仲直り ページ47
横「A、そろそろすばる許したったらどうや？」
村「あんな小さなってずーっとフーフーしとる姿、見てられんわ」
コソコソと、おにーちゃんには聞こえない声でヒナちゃんとよこちょが話す。おにーちゃんは、テーブルの端で体操座りして小さく丸まり、湯気が立つコーヒーをフーフーしてる。…かわいそうになってきた。
「おにーちゃん」
す「…Aーーーー！ほんまごめんなぁ」
後ろからおにーちゃんのコーヒーに氷をぽちゃん、と入れる。バッと振り返ったおにーちゃんは、しょんぼりした顔からじわじわと笑顔に変わっていて、名前を叫ぶとそのままぎゅうっと抱きしめられた。
「んーん、Aもごめん。意地悪した」
す「ええねんええねんお兄が悪いねんーーーもう嫌やわAに冷たくされるん」
「んんんんんもうせんもうせんーーー！！！！」
お互いにぎゅうぎゅうするのが楽しくなってきちゃって、暫く続けてたら、「ええ加減にせえ！」とヒナちゃんに頭を叩かれた。おにーちゃんと2人頭を抑えながら、目を合わせて笑った。
ーーーーーーー
村「すばる、A！また来るわ！」
す「おう」
横「またな〜」
「気をつけてね！ばいばい！」
おにーちゃんと2人で、ヒナちゃんたちを玄関で見送る。泊まっていったら？って言ったけど、2人ともに断られた。顔真っ赤にして。別に同じ布団で寝ようって言ってるわけじゃないのにね。
ヒナちゃんには「阿保！」って叩かれるし、よこちょはずっと「あかんあかんあかん！」って言うし、おにーちゃんは爆笑してるし、まさにカオスだった。笑
「楽しかったなぁ…♩」
おにーちゃんに先に入れと言われて、お風呂なう。
ゆっくり湯船に浸かると、今日の出来事がいろいろと思い出される。明日はお休みだし、何しよう。買い物は行かなきゃ…
「……月曜日から、ひとりかぁ」
いろいろありすぎて、頭の隅に追いやっていた、ヤス先輩に、朝言われたことが、頭の中で繰り返される。1人でバスなんて平気なのに、想像すると、途端にさみしくなった。
窓際に座っているヤス先輩の姿を確認してからバスに乗ること。
ヤス先輩からの「おはよう」と、ふんわりした笑顔を見ること。
いろんなお話をして、笑い声を小さく抑えながら2人で笑い合うこと。
自分の中で、毎朝楽しみにしてたことができないと思うと、少しだけ涙が出そうになった。
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おゆ(プロフ) - Nakamuさん» パスワード解除いたしました！！！お待たせしました！^o^ (2019年6月21日 12時) (
レス) id: 8d8c895fb1 (このIDを非表示/違反報告)
Nakamu(プロフ) - 初めまして、続編のパスワード教えて下さい！！よろしくお願い致しますm(*_ _)m (2019年6月21日 9時) (レス) id: f5561078e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆ | 作成日時：2019年4月17日 0時
