客席からの恋____そして、実った

2．昨日の出来事 ページ2

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　「あっ！風花！佐藤があそこにいる!」
　
　私、つい周囲をチョロチョロして、佐藤君を探した。
　
　…見つけた！いこう！と思ったけど、話しかける勇気もない。
　すると、佐藤君がこっちに気づいて
　
「あっ！森！」

と言って、走ってこっちに来た。すると、

「昨日は大丈夫だった？」

佐藤君は私を気づかって言った。

「えっ！あの、あの、あの…だ、だ、だ大…丈‥夫…。」

私はいつものように緊張してこうなってしまった。

「なら良かった。森、顔、真っ青だったから。」

「うっ！嘘‼」

私は今にも、倒れそうになった。

「ホントだって！保健室に運ぶ時、大変だった。」

「えっ！ごっ！ごめんなさい！お、お、重かった…でしょ？」

「全然重くなかった。むしろ、軽かったし。運ぶ時に、『あっ！カレカノイチャイチャすんなよ！』って、かわかわれたし。」

嘘！でも、そんな風に、見られていたことは、ちょっと、うれしい…。でも、

「ご、ごめんね、わ、私のせいで…。」

すると、美亜ちゃんが

「そろそろ、昼休み、終わりますけど？」

と、言った。時計を見ると、あと2・3分で、授業が始まりそうだった。


　私たちは、全力で走って、教室に向かった。

3．絶好のチャンス→←1.引っ込み思案でなければよかったのに

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