三十話 ページ36
「お前、陸奥守吉行ではないな。」
やっべぇバレた；；；
どうしよう。どう取り繕う？何て言えばいい？説明したところで信じてくれるのか？先生が？有り得ない。どうしようどうしようどうしよう！！えーやっぱり正直に話した方がいいのか？勘付いてるしなぁ…でも誰かに言わないとも限らないからなぁ！！(この間約2秒)
「あってるか?」
う〜〜ん…合ってるんだよなぁ…どーしよー…助けて奈菜…う〜〜〜…伝えるしか、ない…か。信じてくれるかぁ？そういやここって2205年だよな？そこから大体200年も前の出来事だって言っても、信じてもらえない希ガス…まぁ、その時はその時だ！！最悪口閉じてて貰えればいい訳だし！！
−−−−−−−説明中−−−−−−−
「なるほど、そういうことだったのか。」
「えっっっ????」
なるほどって…ゑ？？？？もしかしてこの人納得したの？？嘘でしょ？？？私割と説明下手だから理解できなかったでしょ？？？え？？？この人今なるほどって言った？？理解したの？？信じちゃったの？？？私が言うのもなんだけど大分ファンタスティックな話だよ？？？
「せ、先生；…信じたんか；…???」
「?信じたぞ。その上で納得もした。」
うせやん。
何この人こんなに人を信じる人だったっけ…？？？
「大分摩訶不思議な話じゃけんど…」
「私達の存在と似たようなものだろう?私達とて摩訶不思議なことに変わりはない。」
えっやだなにこの男前好き惚れた。浮気？知らねぇよ！！私はむっちゃんが愛されてればそれでいいんだよ！！幸せにおなりむっちゃん！！！
「それに、お前の中に別のなにかがいるのは薄々わかっていた。気にするな。」
うっそでしょこの人わかってたの！！！？？まぢかいな！！？？青江とか御神刀の皆さんですら気づかなかったのに！！？あ、亜種化か！！バグ的な何かでわかったのね！！？
「お前の神気が、あまりにも人間に近かったからな。元来人間臭いところもあったが…人の子に近すぎた。」
神気は本当にあったんだ…！！
これはもしかしたら、水心子正秀が固有してる能力かもしれないな。それなら先生がわかったのも頷ける。
てか元来人間臭いって！！！確かにむっちゃん人間み溢れてるけど！！！ていうか先生薄々わかってたって、能力以外にも勘混じってるでしょ！！先生のことだし！！！
ここまで考えて、私はふとおかしく思った。だって、なんで…
私が先生についてここまで知ってる？
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作者名：鸞鳳 | 作成日時：2019年9月7日 1時
