十五話 ページ18
「新入りはんですか?明石国行言います。姫様共々、どうぞよろしゅうお願い申し上げます。あっ姫様!お待ち下さい!!」
誰だろうあの人…？？？
困惑しすぎて固まったんですけど？？てかぎねちゃんの事姫様呼びとかやばくない！？なんかあれだね、従者とか執事感が凄いね！！姫様か…肥前もそう呼んでたな……
「ゆき。」
アッ！完全に存在忘れてた！いっけね！
「なんだ、広。」
「夕餉だ。今日はお前の歓迎会だからな。大分豪華だぞ。」
「げに!?」
ご飯！！豪華！！この2フレーズだけで私の頭はご飯でいっぱいになった。
「げに。じゃけぇすっと行くぞ。」
「おん！！」
──────────────────
「じゃあ改めまして!!陸奥守さんの本丸入りを祝して!カンパーイ!!!」
「「「カンパーイ!!」」」
なんやかんやで宴会が始まった。
飯うめ〜…鮭の西京焼と野菜炒め、サラダに味噌汁、白米、お浸し。どれも美味い。
主に皆共通のおかずとお米、味噌汁はこれだけで、他は好きに取ってどうぞと言う感じだ。餃子や焼売、エビチリなんかの中華から、ミニハンバーグやポテト、パスタなんかの洋風料理まで、軽く30種類ほどある。
「この本丸の金はどっから来とんのじゃ…」
「うちは無駄に広い上、所有地も多いからな。田畑を多く作れるんだ。」
「ほぉー。」
「それに、うちの博多と薬研は頭が切れるからな。経済関連の事はアイツらが取り仕切ってる。」
「無駄に多い田畑で採れた野菜や稲、麦、果物を万屋に売って金が入る。無論、主が優秀という事もあってか、収入はもっとあるがな。」
「その上、海も近いときた。魚介類も大量に取れる。」
へぇー。結構収入源は沢山あるんだ…そりゃ確かに、100人近い人間がいれば、広い土地や田畑の管理も楽だろうなー。畑当番の人数が一度に25人とかだと笑うな…。
「ゆき、これも美味いぞ。」
「ん。」
なんの戸惑いもなくあーんされた。
アッ、やばいやつだった？これ…
「お熱いねぇ。」
「うわぁっ!?」
「ふふふ。」
びっっ………っくりしたぁぁぁぁ！！青江かよ！！驚かせんじゃねぇ！って……
お前まで亜種かよ！！！なに！？大太刀！？大きさ的には大太刀だな！！随分とガッシリした体つきになりましたね！！ひょろっひょろのもやしみたいじゃなくてよかったなこの野郎！！
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作者名：鸞鳳 | 作成日時：2019年9月7日 1時
