苦手から始まる恋【JN】 (ページ1)

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「ソクジンくん！今日から君は私の彼氏だ！」

目の前の綺麗な女の人はそう僕に言った。
靴の色から見ると3年生らしい。わざわざ2年の廊下のど真ん中で僕に告白らしきものをされた。いや、決定事項らしい。いやいや何故だ。
僕はホソクと昼飯を食べようと購買に出かけているのに。

「あ！ソクジンくん！友達が見てるから恥ずかしいよね。ちょっとこっち来て！」

手を引かれて2人で廊下を走った。後ろからはヒューヒュー！なんてホソクが言っている。後でしばこう。

落ち着いてるのか焦ってるのかも分からないけど、抵抗できるほどの冷静さは持ち合わせていないみたい。

「っはぁー。疲れたね！もうここ来たら誰もいないでしょ！」

そうして連れていかれたのは屋上で。
お昼どきと言っても誰もおらず二人っきりで。

食べることが大好きな僕にとって昼飯は大切でしかも今日新発売のオレンジクロワッサンが数量限定で発売されるらしい。１週間前から狙っていた僕にとっては身勝手な行動に腹がたった。

JN「何するんですか！友達の目の前で急に告白されたと思いきや彼氏って決定事項で！今日発売のオレンジクロワッサンも１週間前から狙ってたのに！もう売り切れてますよ！まずあなたを僕は知りません！そんな身勝手な人の彼氏なんてなりません！！」

あ。大きな声出しちゃった·····。

泣いてしまうと思い俯いてるその人の顔を覗くとにやにや笑っていた。