【ハイキュー】ゴミに書いたラブレター【国見英】 (ページ8)

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花ページ8

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「可愛いでしょ！」

じゃーん！と赤と黄色の立体的なチューリップの折り紙を花束みたいにして渡す。

「…これをどうしろと？」

反射的に受け取った国見は酷く困惑した表情を見せた。

「プレゼント？」

「どうしよう、驚くほどいらない」

「ひどいな！」

いつもなら即座に潰されているけど、いつもより手がこんで見えるからか、複数だからかはわからないけど、折り紙をまじまじと見ている。

「すげ、茎までついてる」

「そー！自信作！」

彼がまじまじと折り紙を見るから包装用の折り紙に書いた好きという文字に気づかれるのではないかとドキドキする。

「毎回言ってんな、それ」

「特に綺麗にできたやつあげてるからね、毎回！」

気づいて欲しいけど気づいて欲しくない。やっぱり私は意気地なし。

「俺、花束とか似合わないだろ」

「そんなことないよ！花が似合う男だよ国見は！」

「嬉しくない」

嬉しくないだろうけど、花が似合うと思ってるのは本心。

｢ねぇ、チューリップの花言葉知ってる？｣

｢俺が知ってると思う？｣

なんなの？と首を傾げる彼が可愛くてふふっと笑ってしまう。

｢私も知らない｣

なんだよ、それと言いながらいつもと違って潰さないように丁寧に折り紙を扱ってくれる国見が嬉しくて、ニコニコと見つめる。

「こういうのは俺よりお前の方が似合ってるよ」

そう言って私に折り紙の花束を渡す国見。

思わず受け取ると一瞬触れた指先に思わずドキドキとしてしまう。

「…いらないからって都合いいように言ってるでしょ」

「さぁね」