紙風船 ページ2
*
「国見みてー」
「なにこれ」
授業終わり、眠そうな国見に駆け寄り自信作を見せる。
「折り紙で作った紙風船！」
「真面目に授業受けろ、バカ」
てかなんで折り紙持ち歩いてんの、と呆れる国見を無視して紙風船を投げる
「落としたら負けゲームしよ！」
パンッ
ふわりとゆっくり国見の方に落ちていった紙風船はあっけなく彼の手によって潰された。
「えー！潰すのはズルだよ！？」
「はいはい、俺の負けでいいから」
「こうなると思ってもう一個作ってるんだな、これが」
寝ようとする国見の前にもう一つの紙風船。
ゴミ増やすなよと少を顰める表情に、しつこかったかな、と少しの後悔。
「はい、これで満足？」
「えっ…！」
ふわっと私の方に紙風船を投げる彼。
まさか付き合ってくれるなんて思わなくて驚いて返しきれず紙風船は床に落ちてしまう。
「俺の勝ちね」
一瞬薄く笑って国見は机に突っ伏してしまった。
「負けた…」
小さく好きと書いてある紙風船を拾い、軽く投げる。
私の気持ちを表すように紙風船はふわりと揺れた。
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夏斗 - 凄くドキドキして最高でした。こんな素敵な作品をありがとうございました。 (3月31日 3時) (
レス) @page16 id: 73bfbf52f2 (このIDを非表示/違反報告)
名無し78716号(プロフ) - ほんとに素晴らしい作品でした…ありがとうございます (3月2日 23時) (レス) @page16 id: aab997e352 (このIDを非表示/違反報告)
とーうえ れーと - ありがとうございます。 (3月1日 21時) (レス) @page16 id: 52d6184189 (このIDを非表示/違反報告)
美園(プロフ) - 最高によかったです (2月28日 9時) (レス) @page16 id: 69d991c9f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：李雨*無気力なう。 | 作成日時：2024年2月28日 0時
