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第40話 ページ13

私は気がつくと、また見覚えのある暗闇に立っていた。

「…まだ貴方を呼んだ覚えはないんだけど」

「いや、今回は強制的にここに来たんだよ。あの呪術符によってね」

「あぁ、なるほど。」

真昼ちゃんが投げたのはそれだったのか…

「でも、なぜ?」

「それは君が1番知っているんじゃないかな?同じ『仲間』なんだろう?」

「…『仲間』じゃないけどね」

確かにわかってはいる、それに、『仲間』と言っているがそんなものじゃない

「ねぇ、私の欲望って前より増えてないの?」

「うーん…全くって言っていいほど変わらないね。本当に君は欲がないね。何かないの?ほら、君の兄達より上に立ちたいとかさ。」

「興味ない」

兄より上に立とうがどうせ、変わらないのだから。

「じゃあ、暮人と一緒にいたいとか?」

「なんで暮人なの?前も聞いたけど…うーん、一緒にいると煩いから嫌かな」

暮人の事は嫌いではないが、心配症というか文句を言うから面倒臭い。親みたいだ。

「えー、そしたら君が考えてよ」

『何か』はじとりと見る。

私は腕を組み、考える

「…誰かを守る、事とか?」

『何か』は、暮人や真昼ちゃんのみを言っていたが、深夜やグレン、それに美十ちゃんや五士と小百合ちゃんと時雨ちゃんもあの場にいるはずだ。

他人に興味はないが、彼らは違う

「グレン達が死ぬのは、嫌かな。」

彼らの日常を見ているのは好きだったから。

『何か』は楽しそうに頷き

「じゃあ、それにしよう。ってか君、力が欲しいの?」

「…まぁね。後、真昼ちゃんは貴方が言った“知りすぎた過去”に責任を感じてるけど…それは私のせいだから。だから私は力が欲しいの。」

薄ら笑いをするAに『何か』も笑い

「ははは、じゃあ力をあげよう。でもそれは、君の本当の欲じゃないから少ししかあげられないけど」

『何か』の姿がはっきり現れる。その姿は

「なるほど、貴方は鬼なのね」

「一応ね。だけどそれでも僕は君なんだよ」

『何か』は私に近づく、すると人間性が少し失われたような気がした。

「これで君も人間じゃなくなった。だけど欲が足りない、もっと欲をもて、真昼が言ったように_をしろ。そして、世界を壊しに行こうよ」

そして私は目が覚めた。その視界の先には

「え…?」

グレンが自分で右腕を切断していた

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設定タグ:終わりのセラフ , 柊暮人   
作品ジャンル:恋愛
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煌めく爽良(プロフ) - 亜純さん» ありがとうございます! 更新はなるべく早くしたいと思いますので頑張ります。 (2017年8月22日 17時) (レス) id: b9a6ac072e (このIDを非表示/違反報告)
亜純(プロフ) - 更新頑張って下さい!応援しています! (2017年8月22日 11時) (レス) id: f65f9d6e58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:煌めく爽良 | 作成日時:2017年8月3日 22時

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