第３９話 ページ12
Aも深夜の意見に賛成だと感じた。
が、しかし
「…おまえらは、逃げろ。俺がその、時間を」
グレンがそのまま続きを言おうとしたが、時雨が呪符で、傷口を焼いたので、うめき声が出そうになるが我慢する。
小百合も撤退しようと声をかけるが、グレンの瞳はまだ諦めていなかった。
Aはその様子にあえて言葉を発さず、ずっとその様子を見ていた。
次の行動を見定めるように。
「俺は…」
「さぁ、グレン。武器を収め…」
美十がグレンの刀を持つ腕に触れた時、グレンはその腕を払って
「…触るな。わかった。ここは一度ひこう」
すると、深夜達は少し笑みを浮かべたが
「……」
Aは皆と同じようには、笑っていなかった。
「わかって貰えて、よかったです。さぁ、急ぎましょう。」
グレンはそれに頷いたところで
「あーあ、なにそれ？まさか本気で、撤退するつもりかしら？」
女の声がした。
と思った瞬間、美十が背後から殴られて気絶する。それどころか、五士、小百合、時雨も不意打ちを喰らって倒れる。
深夜とAだけが、攻撃に反応することが出来た。
「くそ、なん…」
深夜が言えたのはそこまでで、細い女の手が深夜の首をつかんだ。その腕を引き剥がそうとしながら深夜は言う。
「…真昼、なぜ…こんなことを…する？君はいったい何がしたい？」
「真昼ちゃん…」
柊真昼。長い、珍しい灰色の髪。大きな瞳。整った顔立ちに、自信たっぷりの笑み。
「抵抗しないでよ、深夜。間違って殺しちゃったらどうするの？」
「ぐ…あ…」
ぐっと、手に力が入ったのが分かる。深夜の意識がなくなる。全身の力が抜け、地面に落ちた。
「真昼ちゃん！」
「Aも少し眠ってほしいな。ごめんね？」
真昼は尋常じゃない速さでAの所までいき、呪符を数枚取り出しAへ放った
「う…ぁ…」
Aは対応するがその隙に隠し持っていた呪符を喰らい、そのまま倒れた。
「…あなたにはまだ、見せたくないから。」
真昼が悲しげに言った言葉を聞きながら
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煌めく爽良(プロフ) - 亜純さん» ありがとうございます！ 更新はなるべく早くしたいと思いますので頑張ります。 (2017年8月22日 17時) (
レス) id: b9a6ac072e (このIDを非表示/違反報告)
亜純(プロフ) - 更新頑張って下さい！応援しています！ (2017年8月22日 11時) (レス) id: f65f9d6e58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煌めく爽良 | 作成日時：2017年8月3日 22時
