第17話 ページ19
だんだん暑くなってきた時期となった。
「もう、初夏なのかな…」
日陰で涼みながらAは、演出場で練習しているグレン達を眺めていた。
美十がグレンに対してまた何かを言っている。それに対して、鬱陶しいそうに言い返しているのがわかる。
そこへ五士もやって来てまた何か話していた。
Aは少し話の内容を聞こうとグレン達の所へ行くと、相変わらず周りの生徒がグレンを見下していた。
まぁ、そんなことは気にしないのだが
「いつもの役目ご苦労様」
「わかってるなら話しかけるな。」
「イイじゃん、暇なんだし」
軽く話していると、深夜がやって来て周りの人を追い払いこちらにやって来た。
「凄い権力だな、養子のくせに」
「君こそ、凄いいじめられっ子ぷりだね〜」
「二人共どっちもどっちでしょ。」
笑い合っていると、深夜は
「グレンの信用を得るために少し、内部情報を上げようかな。」
「…柊はこの件をどこまで知っている。」
「敵が『百夜教』までは掴んだかな。Aちゃんの所は?」
Aは苦笑い気味で
「同じく敵が『百夜教』って所かな。若しかしたら、兄とか父はもっと知っているかもしれないけど…なんせ個人主義だから」
「あぁ、なるほど。」
「で、グレン僕達は情報を言ったんだから何か対価が欲しいな。できればAちゃんのもだけど」
「「ない/ね」」
その答えに対し深夜は楽しそうに
「じゃ、もう少しあげようかな。内部調査が始まるよ。」
「当然だな、だけどそれが始まるということは」
「うん、真昼が裏切り者だった、ということは、バレてない。」
続けて深夜は言う
「潜在的な力は、柊暮人生徒会長よりも高かった___とすら彼女は言われていたから期待も凄かったしねぇ。」
深夜がこちらを見るがAは気にせず話を促した。
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シリウス(プロフ) - オリジナルフラグを外してください。 (2017年7月10日 16時) (レス) id: 87de1793dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:煌めく爽良 | 作成日時:2017年7月10日 14時