【終わりのセラフ】彼女の手が届くまで【柊暮人】 (ページ17)

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第１５話ページ17

あの選抜術式試験中に正体不明の組織に襲われてしまう－－という事件以来、半月の休校を経て、学校は再開された。

今日は久しぶりの学校なので一人で行くことにした。

『帝ノ鬼』はテロ組織を一瞬で倒したなどと発表しているが、もう既に『百夜教』との戦争は始まっている事は既に『榊』家では分かっていた。

私はすぐにその場所で手掛かりを探そうとしたが、安全の為にという体で、１歩も外へ出してくれなかった。

「どうせ、暮人のせいで外へ出れなくなったんだろうな。」

それか、もっと上の人物が情報を漏らさないように…

そう考える最中、目線の先に女子二人に挟まれている男、グレンを見つけた。

すると、コーラがグレンの方に飛んで来ており時雨が庇おうとクナイを投げるが、深夜に捕まれそのまま被ってしまった。

そこに十条と五士が入り、グレンを庇っている。

その光景を見てAは一瞬驚いたような顔をした後、思いついたかのようにグレン達のところへ行き

「グレン、コーラが好きだからって被るのは勿体ないと思うよ。」

「…やってみたかったんだよ」

「榊様も、一瀬の味方に…！？」

「いや、落ち着け。榊はどちらかと言えば柊家の味方だろうが！」

更にざわめく周囲をよそに、Aはグレン達の会話に混ざり話し始めた。

「グレン、もうすぐで世界が終わるって言われたら信じる？」

「…お前、どこまで知ってるんだ。」

「さぁ？…でもどうなるんだろうね。」

真昼との会話や情報の結果を思い出し、自分の行く末を想像しながら

「今は…楽しく学校生活を送ればいいんじゃないかな。」

カチリカチリと世界の滅亡の音を響かせながら、予定通りなら滅亡前、最後の春である今をA達は生きていくのであった。

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取り敢えず、第１章終わりました！
全く暮人が出てこなくてスミマセン…
２章からは出てくる予定なので、待っていてください！
お気に入りや評価、ありがとうございます！
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これからもよろしくお願いします。