【終わりのセラフ】彼女の手が届くまで【柊暮人】 (ページ14)

今日:6 hit、昨日:5 hit、合計:92,412 hit

第１２話ページ14

落ちてきた男が周囲を見回して、笑みを浮かべる。

「よし、じゃあとりあえず、全員死ぬか」

そう言い、両手を広げると体から何本もの鎖を生み出し、征志郎の方へ向かった。

征志郎はそれを避けるが、

「どうみても罠でしょ。」

スーツの男が誘導した所に征志郎が到着した時、さっきよりもはるかに速いスピードで鎖が襲いかかる。

思わず体が動きかけた時、

「よけろよ、ぼけ」

グレンが飛び出し、征志郎を蹴飛ばした。更に、トップスピードで襲いかかる鎖を簡単に切り刻んだ。

その光景に深夜も驚いていたが、Aは深夜と一緒に近づき、

「グレン、本気出したんだ。」

「くそ。一番見られたくない奴と一緒に来んなよ」

「えー、助けに来ただけでも感謝してよ。」

そこで、深夜とグレンが言い合いを始めたが

「二人共、また攻撃が来るよ。」

再び襲いかかる鎖に対し、軽くかわしながらどのような武器なのか軽く調べていたら

「お前…ここでもするのかよ」

「もー、一緒にあのスーツをどう殺るか考えてよ」

「二人の力なら倒せれると思うから頑張ってよ。」

するとそれに、スーツの男が言った。

「やぁ～、なんで私の持ち場はこう、一番めんどくさい場所なんですかねぇ。この学校で八人いる要注意人物こうち、同時に三人も相手にしろだなんて…」

それにグレンがスーツの男に目を向け

「つまりお前らは、俺ら三人をもう調査済みってわけか、斉藤」