【終わりのセラフ】彼女の手が届くまで【柊暮人】 (ページ13)

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第１１話ページ13

翌日になったが、Aは昨日の事を思い出し学校へ行く気になれなかったが、結局学校の用意をし、行くことにした。

演習場では、選抜術式試験がまだ続いており、

「榊様！今回も頑張りましょう！」

「あ、うん」

前より、生徒同士仲良くなってきているように見えたが、ちらりと奥の方にいるグレンを見て小さく

「本気出せばいいのに」

「何か言いましたか？」

「ううん、何も。さ、試合頑張ろっか。」

情報の対象にしかない同級生を相手にした後、再びグレンの方を見ると、深夜となにか話していた。

簡単に独自の術符を使い、声を聞こえるようにして内容を窺うと、どうやら辞退しろという話だった。

「くだらない…」

本気を出さないグレンも、その実力を見破る事が出来ない深夜も、グレンを嘲笑う生徒もそしてただ情報を集めるだけの自分も全て。

「なんとなく、暮人の言っていた事がわかったな…」

確かにつまらない。と思った時『ソレ』は突然に現れた

「……っ」

空から赤い光がこちらに向かって落ちてきている。

そのまま避けようと思ったが、グレン達の横にいる十条や五士がそれに気づいていなかった。

「あぁ、もう」

グレンも顔を歪め十条の肩を押し、私は五士の背中を思いきり押した。

「なっ、」

「うおわっ！」

二人共突然押されて驚き、文句を言う瞬間に

赤い光が着弾した。

他のよけれなかった生徒達が死んでいく。

沢山の悲鳴や叫び声が聞こえたが、自分も怯える暇はなかった。

自分で集めた情報を頭で整理し、わかった事は

「百夜教が柊に戦争を仕掛けたのか。」

周りは、突然の出来事に何も対処出来ていなく更には、あの赤い光のせいで白煙を生み出して視界が悪くなっており、唯一見えるのは

「グレンと深夜と…征志郎か」

相変わらず悲鳴が聞こえる中、どうしようかと悩んだ時、試合上の中心にスーツ姿の男が落ちてきた。