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あの後、行くあてのなかった私は、









働いているバーに行って、ピアノのメンテナンスをしていた。









私の働いているバーは、夜の間は、私が特技を披露して、






皆愛さんがお酒を作る店なのだが、








昼間は皆愛さんと何人かのバイトさんで定食屋さんをやっている。






今はまだ朝なこともあって、店は開店していないのだが、





私がメンテナンスをしていると、一人のバイトさんが







私に料理を出してくれた。








「皆愛さんがAさんにって言ってたので、ぜひ良かったら食べてください。」






皆愛さんは朝の6時までバーを開き、







昼の1時になったら店へ出てくる。







バイトさんから受け取った料理を食べながら、









私は考えていた。








あのまま、寮にいていいのか。







出ていくべきなのか。








食べ終わった料理の皿を自分で洗い、







私は店を出た。







「あー!いたー!」








と声を上げながら、私に突進してくる人物なんて






一人しかいない。








「やぁ。さっきぶりだね。三角くん。」








「あれー?いつも通りー。」






もしかしなくとも、三角くんは私の様子が気になって探しに来てくれたのか。









「A、ちょっと変だったから心配したー!」







「ごめんね。心配かけて。寮に戻ろっか。」









そう、三角くんに声をかけて、私たちは寮に戻った。






「!Aちゃん!」







玄関では、いづみさんが私に飛びついてきた。







「よかったー。ケガとかしてなくて。」







談話室には東さんしかいなかった。








「ふふ。他のみんなはAを探しに行っちゃった。臣は大学に行ったけどね。」






Aは愛されてるね。そう言って笑った東さんは、






もちろん僕も探しに行こうとしたんだけど、寮で待ってる人も必要かなって。






と、私を抱きしめた。









「信じてもいいですか。」







その場にいた、いづみさんと東さんと三角くんが不思議そうな顔で私を見る。









「私はみんなのことを信じていいですか。」








3人は顔を合わせて微笑んだ。









「そんなの、Aが決めることだよ。」






という東さんの言葉に、








私も微笑んだ。

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みく - とても面白かったですはやく次がみたいです私それぞれの組で至さん幸くん秋組は二人になるのですが万里さん左京さん密さんが推しです (2021年8月24日 2時) (レス) id: 668212e334 (このIDを非表示/違反報告)
みく - とても面白かったですはやく次がみたいです私それぞれの組で至さん幸くん秋組は二人になるのですが万里さん左京さん密さんが推しです (2021年8月24日 2時) (レス) id: 668212e334 (このIDを非表示/違反報告)
斑鳩幸 / 藤瀧流望(プロフ) - 卯月さん» リクエストありがとうございます!左京さんとの絡みですね!書かせていただきます! (2018年3月24日 1時) (レス) id: b42a8ed664 (このIDを非表示/違反報告)
卯月 - 左京さんとの絡みがみたいです!!特にシチュは無いです!! (2018年3月23日 21時) (レス) id: ee413df35c (このIDを非表示/違反報告)
斑鳩幸 / 藤瀧流望(プロフ) - るいさん» 返信ありがとうございます!書かせていただきますね! (2018年3月23日 17時) (レス) id: b42a8ed664 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:斑鳩幸 | 作成日時:2017年11月4日 17時

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