私は女子です【A3!】

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臣side







ご飯を食べ終わったあと、みんなが談話室に残っていた。







支配人が口を開く。









「Aの事なんですが、







あの子は、少し訳ありでこの寮にいます。







それが、一人でいると自分自身の命を絶えかねないということなんです。





あの子は、母親に男として育てられてきました。





そして、この寮に来て、女扱いされることが増えて、





優しさに触れる機会が多くなったと思うんです。






今まで、満足のいくような幸せを経験したことのないAは、







この幸せを裏切られるのが怖いと言っていました。







仕事のことでも、色々な人から批判されたりして、






大好きな皆さんに否定されるのではないかとすごく怖がっていたみたいです。






皆さんに、優しくするなとかそういうことを言いたいんじゃなくて、






出来れば、あの子が裏切られるのが怖くなくなるくらいまで、







この劇団で、皆さんでいい舞台を、作っていただけませんか。」







支配人は、こんな真剣な顔をしている支配人は初めて見たと言うくらい、





真面目な顔で俺たちにそう言った。








「もちろんですよ！」




と監督が言えば、






「ずっと一緒にいます！」




「監督が好きな子だから……」




「俺はあいつのことも演劇のことも好きですし。」




「まぁ、居心地悪くないし、料理美味しいし。」




「Aの事みんな大好きネ！」




「ま、まぁあいつのこと好きだしな。」




「衣装作り手伝ってくれるし。」




「三角探してくれるー！」




「少女漫画の感想くれます！」




「Aちゃん無しじゃこの劇団成り立たないしー！」




「ま、色々やってくれっし。」




「一緒に出かけてくれる。」




「俺っちAちゃん大好きっスよー！」




「そうだな。料理も手伝ってくれる。」




「ムードメーカーだな。」




「お花の面倒見てくれますし。」





「ランニングのときの飲み物用意してくれる。」




「んー。膝枕してくれる……」




「詩興を聴いてくれるぞ！」





「面白い子だよね。フフッ。」





みんなが口々にそういう。





大丈夫。みんながAを支えてくれる。

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