赤髪の白雪姫【７】 (ページ2)

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　　　～助手のルーエン(６)～ページ2

「……いや、おれ、明日からはもっとちゃんとしないと」

「そうですか？」

何を思ってそういう結論に至ったのかわからない白雪は、リュウと同じようにベッドに座った。

「うん、薬室長くらい」

「おお…それはいいですね」

それはそれで見てみたい気もするが、もそもそと動きながらゆっくりとベッドに横になる。

「背が小さいと…頼りなく見えるかな…」

「リュウは一気に大きくなりそうですよね」

「え？」

と言いつつも、何処かで言われた事があると言われた相手を考えた。

「…オビさんも言ってた。(すぐでかくなるなる)って」

「本当ですか、オビは冗談は言いますけど嘘は言わないですよ。それに、クレアさんならきっと(人を見かけで判断する人間は、そこまでの人。リュウは見かけで判断するの？しないよね？自分が自分の力を信じないと誰も頼ってくんないよ)って」

「……クレアさんが？」

白雪にそう聞けば、返事が返ってくるこなく横を向けば、本人は布団をかぶって自分よりも先に気持ち良さげに眠りについていた。

ー翌朝ー

朝起きるとすぐに、昨日二人で決めた薬事の状況を調べるために舘へと訪れると、朝も早いのにそこでは調べものをしている研究者、ソファーでそのまま眠りこけている人もいた。

「おはようございます、リュウどの、白雪どの！呼び出しが入っていますよ！」

「え？」

すっかり目の覚めた白雪と、まだ眠たそうなリュウは言われるがままある部屋へ案内され、扉を叩いた。

「入りなさい」

相手の了承を得た為、白雪は扉を開けるとそこには思ってもいなかった人物がその場にいた。

「やぁ」

「イ、イ、イザ…それにクレアさんも…！！」

『おはよう、白雪、リュウ』

そこにはイザナの他に、いつもの笑顔に、少し緊張した面持ちのクレアがいた。

「俺も驚いたよ。立ち寄ったら宮廷薬剤師が来ていると聞いてな。ちょうどリリアスを見ていこうと思っていたところだ。身分を伏せるからあなた達に同行している事にしてくれ」

「えっ？」

白雪は声に出して驚いている横で、リュウと目を見開き驚いている。クレアは、少し困ったように笑っていたが驚いている様子はなかった。

「何がいいだろうな。リュウ、君の助手という事にしようか」

「！？」

顔を青くして首を横に振る姿にクレアは苦笑するしかなかった。

「嫌か。では、ガラクの助手を名乗ろう。名前は…」

『兄様、ミツヒデの名なら白雪も呼びやすいかと』

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