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願っても叶えられない、夢のまた夢。
きっと今回も、おんなじ。
もう、誤魔化しきれないのかもしれない。
体がそう、言っていた。
何度も乗り越えてきた高い壁を、今回は乗り越えられないかもしれない。
時間はないのにも関わらず、現実を突きつけられ。
後どのくらいあるか分からない未来に、絶望し。
今まで積み重ねてきたものや事は、無駄だったんだと。
なんでこんな時に限って、冷静に分析できるんだろう。
いろいろ考えていたら、すっかり時間が経っていた。
狭い空間より、広くて暖かい光を浴びられる幸せ。
当たり前ではないと気付いたのは、もう10年以上前のこと。
気付かない振りを続け、自分にもメンバーにも嘘をつき続けて。
あれから10年ほど経った今、いろいろ理解できるようになった今だからこそ。
素直になれない自分で、意地難い自分がいて。
ずっとアイドルでいたいと思う、自分がいて。
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作者名:はるけいとつ | 作成日時:2023年7月5日 18時