心の欠片。‐4【短編集】 (ページ29)

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“CDデビューが決まったよ！”と報告してくれた、メンバーたち。

心の底から嬉しそうで、その報告と一緒に、CDも持ってきてくれた。

緑色を基調としたジャケット写真が、とても眩しく輝いて見えた。

体調は一進一退。

良い日もあればもちろん、その日の記憶がほとんどないぐらい、良くない日もある。

それでも治療を受けることを決めたのは、“Snow Man”という最強で最高のメンバーがいるから。

そうじゃなかったら、彼らがいなかったら。

今の俺はない、そのひと言。

毎日の楽しみは、メンバーが出ている動画を見ること。

週に一回の楽しみであり、一つの動画を何度も見るのも楽しみ。

羨ましいと思うこともあるけれど、それを見られるだけで、俺は嬉しいんだ。

『阿部ちゃん、おはよう。』

「おはよう佐久間、忙しいのに、いつもありがとう。」

佐久間は仕事の合間を縫って、来られる日は毎日のように来てくれる。

コンサート中らしくて、その話もたくさんしてくれる。

『阿部ちゃんさ、コンサートの最終日見に来てよ！』

「えぇ～、見に行きたいのは山々だけどさ。」

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