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自分の口から、言える範囲で伝えたいことを、1人ずつに伝えることにした。
面と向かって話すことは少ないから、これもいい機会なのかもしれない。
でも、彼らに良い報告ができる訳ではないから、内心とても複雑で。
あの時みたいに手が震えて、鼓動がとてつもなく速まっているのを感じた。
同期で特別な存在であるふっか、いつも優しい言葉をかけてくれる翔太。
いろんな意味で支えられている舘さん、同級生だけどお兄さんみたいに頼りになる、ひかる。
そして、シンメで旅行に行ったり遊んだ回数の多い、佐久間。
メンバーは俺の話にも、優しく頷いて、ずっと受け止めてくれた。
否定的な言葉を言うメンバーは誰もいなくて、むしろ、励まされた。
優しさが嬉しい反面、これからのことを考えると、素直には受け止められなかった。
「…もう、アイドルで居られないなんて、」
誰もいない、部屋で呟いた。
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作者名：はるけいとつ | 作成日時：2023年7月5日 18時
