心の欠片。‐4【短編集】 (ページ25)

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【闘いのステージ】‐sk ページ25

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気づけばいつも、同じものに手を伸ばしている。

誰にも気付かれない、自分の家が一番。

水をゆっくり飲むと、ほんのり息を吐く。

今日こそは、と願いを込めて。

辺りが真っ暗な中でも、ライトをつけ、机に向かう。

検索して出てくる文字たちは、絶望的なことばかり。

自分の意思に反して、手は震えていて、目からは涙が零れ、溢れてくる。

もう誤魔化せないのは、分かっている。

でも、もう少しで夢が叶いそうな時に、みんなに迷惑をかけたくない。

そのために何が一番いいのかは分からないけれど、候補はいくつかある。

でもこういう時、たくさん選択肢があったって、選ばないといけないものは分かっている。

最初から決まっているんだけど、それが最善かと言われると、分からない。

「……俺、今日でSnow Manを、卒業することにした。」

もちろん、本音は続けたい。

でも、それを許されない事情が俺にはあった。

みんなの悲しむ顔が、ずっと焼き付いている。

でも、5人は俺に何も聞いてくることなく、頷くだけで受け入れてくれた。

その後みんなと1対1で話をして、少し気持ちが軽くなった気がした。

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