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「…ごめんね、迷惑、」













朝目が覚めて、出た言葉はそれだった。






舘さんの表情が困惑しているような表情で、迷惑を掛けているのが目に見えた。


思うように動かなくなった体が、本当に嫌だった。






せめて自分で動くことさえできれば、こんな表情にさせることはなかったはずなのに。






出そうになる涙をこらえて、舘さんの言葉を待った。













舘さんは黙ったまま、立ち尽くしていた。






俺は目が覚めた時からほんのり体に違和感があって、前兆だと理解できた。


でも、立ち尽くしたままの、困惑している表情の舘さんに、言えなかった。













これ以上誰かに迷惑を掛けるぐらいなら、いっそのこと。













少しの呼吸の乱れの後、次に目が覚めた時に見たのは、見慣れた白い天井だった。













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作者名:はるけいとつ | 作成日時:2023年3月29日 15時

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