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救急外来に行き、手当てをしてもらった。
幸いにも、傷は深くなかったよう。
ひと安心したのも束の間、一切口を開かない弟。
その理由が分からないから、聞きたくても怖かった。
いつになく無表情の弟。
『着いたよ』
「うん」
家に着くと、自分の部屋にすぐ戻っていった。
今日は土曜日。
仕事も学校も休み。
どこかに出掛ける予定も、何も入っていない。
弟から目を離すことも怖くて、その理由もあって。
いつもは早く起きてくるのに、なかなか起きてこない弟。
心配になって、部屋のドアをノックする。
『亮平、入るよ?』
そう声を掛けても、何も返ってこなかった。
断って入ると、まだ眠っているようだった。
起こさないようにと静かに部屋を出ていこうとしたら、起きた様子の弟。
俺の姿を見ると、「ごめんなさい」と呟く。
右手だけを布団から出して、左手は布団の中にあるはず。
『おはよう、朝ごはん食べる?』
「…うん、少し」
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作者名:はるけいとつ | 作成日時:2023年3月29日 15時