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それから数年経って、CDデビューが決まった。
今日はその、初めてのコンサート。
緊張からか、朝から体調が優れない。
動けないほどではないけれど、数値がいつも以上で。
朝から補給をして、体調が落ち着くまで横になろうと、早めに現場入りした。
ソファに横になっていたら、誰かの声がした。
まだ現場入りには早いのに、誰だろう？
それが誰か、すぐに分かった。
『阿部ちゃんおはよう。体調はどう？』
「…うん、大丈夫だと思う」
『そっか。まだ時間はあるから、ギリギリまで横になってていいよ』
「うん、ありがとう」
同期のふっか。
その後入ってくるメンバーにも、声をかけてもらって。
みんなに支えられて自分がいる、と強く感じた。
公演が始まる頃には、体調は落ち着いた。
舞台裏に着いた時には、もう開演10分前。
みんなは待っていてくれて、“円陣を組もう”と言ってくれた。
『全力で楽しもうね』
「うん」
この5人のメンバーと、同じグループで本当に良かった。
この、“Snow Man”というグループで本当に良かった。
5人のメンバーが、照らす光が。
見守ってくれている、そんな気がした。
fin.
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作者名：はるけいとつ | 作成日時：2023年3月15日 9時
