Episode.3【静かな歩み】 ページ29
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9月に入ったが、まだまだ暑さが残る。
あのCDデビュー発表以来、彼らとは会っていない。
取材班は、あの時の空間の雰囲気を感じ取ったのだ。
何か、いつもの彼らではない、という雰囲気を。
前までは承諾していただいていたものも、今はされなくなった。
あの時の彼らの表情、楽屋の雰囲気を思い出した。
足を踏み入れてはいけないもの。
何か、踏み込んでいってはいけないもの。
彼らと会うことができたのは、秋の半ば、10月だった。
雑誌の撮影現場に、密着させていただくことになった。
彼らと久しぶりに会うということで、我々には少々の緊張感が漂う。
『お久しぶりです、今日はよろしくお願いいたします。』
渡辺「こちらこそ、よろしくお願いします。」
でも撮影現場には、阿部の姿はなかった。
深澤も不在で、どうやら、4人しかいないようだった。
渡辺「せっかく来ていただいたのに、すみません。」
『いえいえ、密着させていただけることがありがたいので。』
渡辺「さっき撮影が終わったんです。実は阿部ちゃんの体調が優れなくて、早めに切り上げたというか、」
渡辺「せっかく来ていただいたのに、本当にすみません。」
久しぶりに会った彼らからは、前とは違う雰囲気を感じた。
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作者名:はるけいとつ | 作成日時:2022年10月26日 19時