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渡辺くんの部屋からアラーム音がしたのは、夜中のことだった。






気付いた俺はすぐに部屋に向かうと、彼はぐったりとしていた。


数値も異常なものを示しており、呼吸はかなり浅かった。









すぐに来てくれた救急車に乗り込み、病院に着き、俺自身が治療を行った。






如恵留に連絡を取ると、阿部くんに伝えておきますと、言っていた。


俺が帰ることができれば直接伝えることができるのだが、急変のリスクを考えた結果だ。









川島「宮舘くん、おはようございます。」


宮舘「おはよう。2人ともわざわざありがとう。」


阿部「…いえ、こちらこそありがとうございます。」






渡辺くんの病室へと案内すると、阿部くんはゆっくり渡辺くんの元に近づき、声を掛ける。









阿部「…苦しかったね、早く気付いてあげられなくてごめんね、」






彼は優しく言葉を掛け、刺さっている点滴を見つめていた。






阿部「後30分ぐらいだから、すぐ終わるからね。」


彼は渡辺くんを見つめて、すぐに椅子から立つ。






その足のまま病室から出ていき、なかなか帰ってこない。









宮舘「如恵留、頼む。恐らく彼は体調が悪いのを、気付かれたくないのだろうけど。」


川島「分かりました。」









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作者名:はるけいとつ | 作成日時:2021年3月30日 21時

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