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阿部くんはとにかく礼儀正しくて、誠実。






俺らが彼と同世代の時、こんなにしっかりしていなかった気がする。


異常なぐらいの丁寧さで、何事にも手を抜かない完璧主義のようだった。









そんな彼にも不思議な点がある。






それは食事の後必ず、部屋に1度戻るということだ。









特段気にすることでもないような気がするが、宮舘くんがそれを許さなかった。






医者というのもあるが、普段からきちんと1人1人のことを見ているんだと思う。


同業者ながら、尊敬している。









その不思議な点を解明するのにそう、時間は掛からなかった。









川島「阿部くん、今日は起きてこないですね。」


宮舘「そうだね。いつもなら1番に起きてくるのにね。」






休日でも1番に起きてくる阿部くんが、今日は起きてこなかった。






なにかおかしいと思った僕と宮舘くんで、阿部くんの部屋に行くことにした。









コンコンッ、






宮舘「阿部くん、入るよ?」






ノックをしても返答はなく、断りを入れてから部屋に入った。









川島「…阿部くんっ、!」






ベッドに横になっている阿部くんは、ぐったりとしていて動かない。









宮舘「…もしかして、」









川島「呼びますか?」


宮舘「すぐに呼んでくれ、時間の問題だ。」









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・→←第七章【共に空を見上げて】


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作者名:はるけいとつ | 作成日時:2021年3月30日 21時

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