夢を魅て、悪夢を見た。 (ページ9)

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ガラガラ

八乙女「おはよう、阿部ちゃん。」

阿部「光くんおはよう。」

八乙女「体調はどうかな？熱測ってみて。」

八乙女「解熱剤が効いたのかな、顔色も昨日より良くなってる。」

阿部「頭痛も、昨日より良くなってるよ？」

八乙女「よかった、朝ごはん持ってくるから待っててね。」

今日は晴れてるし、阿部ちゃんの体調もいい。今日はいい日…、

ガラガラ

櫻井「おはよう、調子はどうかな？」

阿部「昨日よりは全然大丈夫だよ、」

櫻井「そっか。それならよかった。」

八乙女「櫻井先生、来てたんですか？」

櫻井「うん、調子良さそうだから、今日中には検査の結果も伝えなきゃね。本人も気にしてるだろうし。」

八乙女「…分かりました。翔太には、一緒に伝えますか？」

櫻井「…ううん。亮平に伝えた時に、聞いてみようか。」

八乙女「阿部ちゃんお待たせ、遅くなってごめんね。」

阿部「ううん、大丈夫。ありがとう。」

さっき櫻井先生と話したせいか、阿部ちゃんを目の前にすると緊張してしまう。

阿部「どうしたの？何か言いたいことでもあるの？」

八乙女「…阿部ちゃん、鋭いね。」

阿部「分かるよ。いつもと違う表情なんだから。」

八乙女「この前の検査結果、櫻井先生が伝えたいんだって。」

そっかぁ。と阿部ちゃんはつぶやいた。

僕は全く、笑えなかった。

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