夢を魅て、悪夢を見た。 (ページ8)

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ガラガラ

櫻井「…疲れが溜まってたんだろうな、気を使いすぎて。」

八乙女「解熱剤で、大丈夫ですか？」

櫻井「念のために、吐き気止めもお願い。」

八乙女「はい、」

いつもなら憂鬱な夜勤も、今日ばっかりはそうではない。

阿部ちゃんのことが気になりすぎて、夜の見回りも早く終わらせた。

阿部ちゃんの体調が、心配でたまらないから。

ガラガラ

夜の病院だと、音が大きく聞こえる。

寝ているところを起こしてはいけない、そう思って静かにドアを開けた。

八乙女「よく、頑張ったね。お疲れ様。」

どうやらぐっすり眠れているらしい阿部ちゃん。

ちょっとひと安心。

八乙女「戻りましたー。」

櫻井「おう、お疲れ様。」

ナースステーションに戻ると、何故か翔くんがいた。

八乙女「どうして、ここに？」

櫻井「…亮平のこと、ちゃんと話さなくちゃな、」

八乙女「…えっ、？」

櫻井「体調不良の原因だよ。頭痛があんなに酷いのは初めてだし、それに前の定期検査の結果、」

八乙女「…なんでっ、また、ですか、？」

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