夢を魅て、悪夢を見た。 (ページ28)

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阿部「ねえ、今日は光くんお休み？」

岡本「うん、ちょっと体調を崩しちゃったんだって。」

阿部「…無理、してたのかな？」

岡本「うん、そうだろうね。このところ、毎日遅くまで仕事だったみたい。」

いつもは光くんだから、僕が来たことに驚いたみたいだけど、すぐに状況を把握していた。

阿部ちゃんが僕と会うのは数年振りだから、もう忘れちゃってたかなと思っていたけど、覚えていてくれたみたい。

櫻井「おう、圭人。急遽呼んだのに、来てくれてありがとうな。助かったよ。」

岡本「いえ、大丈夫です。光くんが復帰できるまで、お世話になります。」

櫻井「ありがとうな。亮平のこと、頼むな。」

岡本「はい、！頑張ります。」

光くんは栄養失調と高熱があるらしく、休暇をとっている。

ただ、復帰時期は未定。

それまでの間、僕が阿部ちゃんを支えていけたらいいな。

ガラガラ

岡本「おはよう、調子はどうかな？」

阿部「おはよう、大丈夫だよ。」

笑顔を大切にしているけれど、僕は逆に患者さんからいつも笑顔をもらっている。

本当は僕が笑顔にしなければならないのにね。

岡本「櫻井先生が、明日から治療を始めるって言ってたよ。」

阿部「そっか。頑張らなくちゃね。」

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