夢を魅て、悪夢を見た。 (ページ2)

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キーンコーンカーンコーン

ガラガラ

七五三掛「あっ、翔太いらっしゃい。次の授業、体育だったっけ？」

渡辺「うん、」

体育の時間、翔太はいつも保健室に来る。

実は、翔太は幼いころから喘息を患っていて、高校１年生になった今でも激しい運動は禁止されている。

渡辺「阿部ちゃんは、？」

七五三掛「ん？今日は来てるよ、でも頭痛が酷いみたいで寝てる。」

渡辺「そっか、大丈夫なの？」

七五三掛「…最近、頭痛がずっと酷いみたいでさ。定期検査で、今度結果が出るみたい。」

カーテンが閉まった奥のベッドで、横になって休んでいるらしい。

七五三掛「阿部ちゃんのことを気にするのもいいけど、今日は体調がいいんだからレポートをちゃんと書いておかないとダメだよ？」

渡辺「はーい。」

しめはカウンセラーの資格も持っていて、昔ボクが入院していた時に、よく話を聞いてもらってたな。

心が不安定になりやすい、阿部ちゃんもお世話になっているみたい。

渡辺「…いいな、あんなに走れて。ボクもちょっとぐらい走ってみたいなぁ、」

七五三掛「…気持ち、分からなくもないよ。」

渡辺「…苦しんでいるの、ボクだけじゃないもんね、」

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