雨模様

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亮平「北斗、しばらく入院になるけど、毎日来るからね。」






北斗「…ありがとう、ございます。」






亮平「お礼なんて言わなくていいんだよ。兄弟でしょ？」






北斗「…そう、ですよね。」






北斗の笑顔、いつになってもいいから見てみたいな。









優吾「阿部ちゃんもう帰るの？」






亮平「うん、ちょっと用事があって。ごめんね。」






大学院の帰りにいつも一緒に帰っているこーちに断りを入れ、北斗がいる病院に向かった。









コンコンッ






亮平「北斗、入るよ？」






北斗「…どうぞ。」









大我「阿部ちゃん来たの？」






亮平「うん、講義終わって。」






僕が病室に来た時、ちょうど大我が北斗と話をしているところだった。






大我「さっきまでお話してたの。しょっぴーが今日は忙しいみたいだから、僕が代わりに来てさ。」






亮平「…ありがとうね。」






大我「いいのいいの。ほらっ、僕人と話すの大好きだからさ、この仕事に就いたし。」









亮平「…調子は、どう？」






北斗「まあまあです。」






大我「今日頑張って、ご飯も全部食べられたしね！」






亮平「偉いじゃん。」






小さな事かもしれないけど、そんな些細なことでも北斗にとっては大きな進歩。






少し、希望が見え始めた。









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3→←第四章 【新たな試練と微光】

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