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北斗「…っ、」






目が覚めると見慣れない白い天井。






「目が覚めたみたいだね。」






目の前には、医者と思われる人がいて話しかけてきた。









「何があったか、覚えてる?」






北斗「…別に、なんともないんで。帰ります。」






「君、本気で言ってる?」






北斗「…本当に何もないんで、お金はあるから払って帰りますね。」









病室から出て受付でお金を払い、病院を後にした。






待合室にいたたくさんの人からの視線を感じたけど、それも気にしないで建物を出た。









どこに行くあてもなく、ただ歩いた。









途中で乗ったバスは、終点まではまだ距離があるみたい。






外の風景を見ながら、何も考えずに流れていくのが僕には心地よかった。









北斗「…はぁっ、」






それでも終点に着いた時、風に(なび)いて服の袖がめくれた腕が露わになった時、ふと思った。






忘れもしない、あの事。









僕は親に暴力を受けているんだって。






でもそれが普通なんだから。









それから僕は少しの間風景を眺めた後、またそこからあてもなく歩いた。






それからどれぐらいの時が流れたのかは分からない。






自分でも分かるぐらいに身体は疲弊し、精神的にもおかしくなっているのが分かった。






でも、









どの環境にも疲れ果てていた。









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6→←4


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momo2 - とっても面白かったです!このお話を作った意図もあったし、そういうのを考えて読んでいると素晴らしい作品だな。と思いました。(言い方が上からみたいになってしまってすみません!)次回作楽しみにしています!頑張ってください! (2019年10月14日 11時) (レス) id: bd74373af8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:田中葵李 | 作成日時:2019年8月27日 21時

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