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それからまた寝てしまったらしく
起きた頃には太陽が頂上に来る頃だった。
隣に手を伸ばすと何にも触れなくて、、
「起こしてよぉ、、」
なんて、
絶対聞こえてないくらいの声でつぶやく。
時刻を確認する為にスマホを見ると画面には
SEIYAおはよ、昨日の福岡の美味かった飯
の文字。
f「A、起きた?
…中島さん?」
嬉しそうな笑顔で寝室を覗いた彼は
スマホに目線を落としてはそう聞く。
「ん」
f「…そか 」
「大丈夫だよ?笑 帰んない」
f「ははっ、そりゃ安心笑
簡単だけどご飯作ったから早く食べよ!」
バタバタと寝室を出ていく彼を見送りながら
布団を綺麗にたたむ。
さっきの彼の顔。
少し寂しそうな表情が頭から離れなくて…。
それでも私は
.うわ、いいなぁ美味しそう。買ってきてよ笑
“彼”に返信する。
自分でも道徳に反した行動なのは分かってる。
それでも彼に甘えてしまうのは…
寂しい時ずっと側でぎゅっとしてくれた人が
彼だったから。
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作者名:れんり。 | 作成日時:2019年3月3日 14時