甘党の総統さんは、ケーキ店の店員さんに恋した様で。【wrwrd】【軍パロ】

17.ハルシャギク ページ19

カランコロン







ケーキ作りをした日から数日。







彼は来店した。







「いらっしゃいませ、グルッペンさん。」

gr「その様子だと、もう大丈夫そうだな。…良かった。」

「ふふふ。…グルッペンさんを待つ為ですよ。」







なんて言って微笑んだら、グルッペンさんは嬉しそうに微笑んだ。







gr「では、注文良いか？」

「はい。どうぞ。」

gr「ショートケーキとガトーショコラ。」

「かしこまりました。」







二つのケーキをお皿に乗せて、テーブルへと運ぶ。







グルッペンさんはいそいそと受け取って、ケーキを頬張っている。







また、あの笑顔が見れた。







へにゃあと笑う彼は、いつ見ても、可愛い。







ふふ、って笑う彼女もまた、へにゃあって笑っているのを、彼女は知らない。









gr「ご馳走様。美味かった。」

「良かったです！」







お代を渡してもらいながら、へへって笑った。







gr「そういえば、もうすっかり秋だな。」

「そうですね…。秋は限定で栗のタルトも作りますよ。…食べに来てくださいね？」

gr「嗚呼！…この花が咲いてたから、よかったら飾ってくれ。」

「あ、ハルシャギクじゃないですか！」







グルッペンさんが差し出したのは、ハルシャギク。







gr「花言葉、知ってるか？」

「ええ！えっと…いつも陽気…と『一目惚れ』…。」

gr「それは、俺の気持ちでもあるが……。」

「！？！？」







ボンっと顔が真っ赤になった。







グルッペンさんも顔が真っ赤になっている。







「…私もおんなじです…。」







あの笑顔に私は一目惚れしたんだ。







グルッペンさんはホッとした様に笑って、抱きしめてくれた。

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